7.本当にそれを創造されたかたへリスペクトを。20180816。8月 16, 2018
Ⅰ:点と線
昨日(2009/10/10)、放送されたビートたけしさん主演のテレビドラマ「点と線」。これは二年前に二夜連続で放送したものを、今回原作者松本清張さん生誕百年にあわせて一本の作品に再編集のうえ再放送と。
※ビートたけし江守徹竹中直人ピンクレディゴミ処刑。松本清張というあの顔の男もゴミ処刑。作品は、そういえば司馬さんが記者時代、仕事おっぽり出してヨーロッパ旅行かなんかに行っちゃった作家のかわりに連載小説の代筆を、が、読まずに書いたもんだから、読まずに書いたのかしら?だったかな?仲違いしていた男女がいきなり熱烈な恋におちていた、みたいな話をみどりさんがされていましたが、なにかと司馬遼太郎名義でない作品があるようですが、ナウシカとか。山田祐介だっけ?福田明日香が書いたと、おれが。で、松本清張名義の作品はすべて半藤一利さんのお作です。高橋克典さんと内山理名さんは仲が良いご夫婦。いいきります、おれが。20180816。
※ゴミは処刑。20211212。
僕はその本放送を観てないので昨日は新鮮な気持ちで観れました。
で、ビートたけしさんは番組開始そうそう福岡の古参中年刑事、鳥飼重太郎として登場。
「あれ、たけしさんその役なの?」とちょっと思います。
だって原作では物語の導入部となる心中事件(実は殺人)は確かに福岡で起こりますけど、途中から話の重心は東京近辺に移りますからね。東京の警視庁から福岡に心中事件の調査に派遣されてきた刑事三原紀一と共に(三原は心中で死亡した男性を別件でマークしていた)。
でもたけしさんが演るならやっぱり鳥飼しかないよな、とも思います。
だって警視庁から派遣されてきた三原は年齢三十そこそこだし(原作)。
福岡の中年刑事がビートたけしさん、警視庁から派遣されてきた若い刑事が高橋克典さん。
ちょうどいい感じな気がします。
でもどうするのかな?原作では三原が東京に帰ってからは鳥飼の出番は手紙くらいでほとんどないからな。かといって主役のたけしさんを福岡の中年刑事に配役したからには後半出番なしとはいかんだろうし。無理やり話しの力点を福岡にするのかな?どうするんだろう?興味津々。
・・・おっと、そうきましたか!
なるほどね。鳥飼さん無理やり東京に行っちゃうのね。で、三原さんとコンビを組んで事件の捜査をするわけね。原作では三原さんが気づく"四分間の空白"も鳥飼さんが気づくように改変されるわけね。
よくよく考えたら、「そんなアホな!?」と思わんでもないですが、テレビドラマの脚色としては僕的にはこの改変は許容範囲でした。
が、これはドラマの脚本家の方ご自身のメッセージなのか、ドラマの企画会議で決まったメッセージなのか、はたまた別のなんなのか、かは僕にはわかりませんが・・・
原作にはない鳥飼と犯人安田の対面(精神的対決)シーン。あそこで鳥飼が語っているコトはまことに正しく、その通りだと思います。「この事件の犯人は軍隊で人の命の大切さがわからなくなった、可哀相な、ある種戦争の被害者だ」的な(ドラマの中の時代は戦後十年経過くらいです)。
でも、僕はそれを聞くとドラマに引き込まれていた心が途端に醒めてしまいました。
訥々としたたけしさんの台詞まわし僕は好きですが、その時は何かたけしさんが腹話術の人形にでもなっちゃったような気さえしました。人によってはそこに感動したって人もいるでしょうから、あくまで僕の個人的な感想ですけど。
せめて原作にはないメッセージ(ある種イデオロギー)は役者の台詞としてストレートにメッセージとして語らせるのではなく、違う表現方法で視聴者に悟らせるって無理なんですかね。
「点と線」の原作の中にはなくても、これはそもそも松本清張さんの思想だ。
もしくは違う松本さんの小説の台詞を使っただけだということかもしれませんが、僕はやっぱり嫌いです。
ドラマが薄っぺらくなる元凶だと思うから。
Ⅱ:空気
僕が昔の日本映画を観るのを楽しみにしているのは、そのフィルムの中に昔の"空気"が真空パックされているからってこともあります。どんな種類の映画でも、その映画を作った時代の"空気"は基調低音として流れており、逆にそこから逃れるのはなかなか難しいことだと思います。これは別に映画にかぎらないコトかもしれません。
これは映画ではなくテレビドラマですけど、僕がこないだ書いた、ビートたけしさん主演の「点と線」への違和感。これは松本清張さんが原作を書かれた昭和三十年代前半と、このテレビドラマが製作された平成二十年前後の時代の"空気"の違いに対してかもしれません。
というのはさておき、単純に映像に残る昔の風景を見るのが楽しいってのもあります。
昔の東京の道路の頭上は本当に路面電車の架線で埋め尽くされているな、とか。
あとはやっぱり、当時の風俗、ファッションとかビルや車や生活用品などのデザインや色彩が観ていてすごく楽しいですね。
特に車。昭和三十年代前後の消防車や(たぶん)救急車、すんごくカッコいいんですけど。
一番機能性を大切にしないといけない車両だから無理な話だけど、是非このデザインの復活を(アレンジはOK)!と思ってしまいます。
これは"空気"の中に入るだろうけど、当時の人の日本語のボキャブラリーや発声のアクセントも聴いてておもしろいですね。
Ⅲ:センス
いえね、Musicではね、若いころからそのケはあったんですよ、わりとシンプル好きというか。
つうても僕は遅れてきたNew Wave少年でしたからね、ギミックやキッチュは大好きなんで、結局のところは例によって個人の"センス"ってトコに落ち着いちゃうんですけどね。
まあそこも踏まえた上で僕はわりとシンプル好きなんですよ。
ギミックやキッチュを含んだシンプル。随分無茶を言ってますが、たぶん100人中3人くらいは僕と似たような"センス"の人もいるのではなかろうかと。
もちろん同じとは言いません、あたりまえですが。
いろんなデザインとかでもシンプルなモノにひかれる傾向があります。
で、話は変わって銀閣(通称ね)。
まあ、お会いしたことはないので、関する本を読んで、見て、での感想になりますが、銀閣を建てた足利義政つう人は政治家・為政者としてはとんでもなく駄目な人だったみたいだけれど、その"センス"には正直ちょびっとひかれてしまいます。
「馬鹿。銀閣を建てたのは足利義政ではない。当時の大工たちだ!」つうまことにごもっともなご意見もありますが、やっぱり足利義政さんの"センス"あっての銀閣だと僕は思うので、銀閣を建てた足利義政と言っちゃいます(造営といえばいいのかな?)。
まあ当然"センス"の中には義政さんの周囲にいた人たちの"センス"も混じっているでしょう。組織のトップの人間は精神的に孤独だろうけど、だからといって人間は独りで存在できるものじゃないですしね。
足利義政さん、今生きてたらどんな"Art"をみせてくれたかな?
いろんな縛りから放たれてさ。
ひとりの人間として。
もちろん今の世にも抑圧はあるよ、それもかなり強力な抑圧が。
でも"Art"に抑圧は悪くない気もするんだよね。それで潰れるんならそれまでだしさ。
Ⅳ:差異と反復
点と線。
我ながらしつこいんですが、こないだ確認のために録画しといた奴を観直しちゃったんで。
松本清張さんの原作では、総ての発端の心中事件が起こった福岡から、真犯人が蠢く東京に小説の中盤で舞台が移るために、福岡の古参中年刑事鳥飼重太郎はほぼ前半部だけの登場となります。
その後は福岡に心中事件の調査に派遣されてきた警視庁の若き刑事三原紀一が活躍し事件を解決に導きます。主役は三原、鳥飼はあくまでも脇役です。
しかし今回のドラマでは鳥飼刑事をビートたけしさんが演じたために、原作と違いこの鳥飼刑事は独断で東京に行き、高橋克典さん演じる三原刑事とともに事件を捜査します。そして時刻表の問題など、原作では三原刑事が解くトリックも鳥飼刑事が解くことになります。
が、前にも書きましたが、たとえ現実離れしていても、テレビドラマの脚色として僕はこの変更は全然アリだと思います。
それよりもラスト。
逮捕状が出るも一足遅く自殺してしまう犯人夫婦。妻を愛する夫。夫を愛する妻。しかし健康を害し、自分の身体が弱いために、夫が愛人を持つことを認める妻。そのお金は妻のもとからも出ている。これは一緒。
原作では(あくまでもすべてが終わった後の三原刑事の想像ですが)、この愛人の女性を夫の道具と割り切り、最終的に"情死"にみせかけ殺し利用した妻。もちろんそこには自分も公認の夫の愛人に対する歪んだ嫉妬もあるだろう。最後の夫婦心中もおそらく自分の死期が近いことを悟った妻が夫をだましておこなったもの。恐るべき女。血も冷たい女。そして三原刑事は夫婦が心中してくれてホッとした。状況証拠ばかりで物的証拠がなにもない。逮捕状自体よくとれた。公判になるとどうなるかわからなかった。
対して、ドラマでは現在政界の大物として君臨する戦争中の上官のために暗躍する夫。手を取り合って死んでいく夫婦。そして福岡に帰る夜汽車の中での鳥飼刑事の「女ちゅうのは弱いけん、男に惚れて惚れて死んでいくとです」の台詞。夫婦が死んだ事により結局巨悪は暴かれずに終わる。
まあ小説のドラマ化ではこれもよくある話だろうし、どちらも夫に惚れてるからこそ、結局同じコトを言っていると言おうと思えば言えるかもしれません。「私たちはそう解釈した」ってな感じで。
が、原作には無い、犯人夫婦の夫に対する鳥飼刑事の「事件の犯人は戦争で人の命の大切さがわからなくなった哀れな人間だ」みたいな台詞、やっぱり僕には違和感ありまくり。
ま、現実に松本清張さんが原作を発表された昭和32年にはそんな人たちも現実にいたんでしょう。何せ戦後まだ12年。当たり前のこととしてそこら辺にいたんでしょう。当たり前すぎて、そんな台詞は出しようがなかったでしょう。
これも前書きましたが、せっかく"昭和30年代"だと気持ちよく騙されて観ていたら、いきなり平成の看板を持った人間が画面の中に出てきて「ドッキリカメラで~す」とにこやかに宣言されたみたいな感じがしちゃいます。
結論としては、作品の質が良い悪いとは全く別の所で、松本清張さんの原作とこないだのテレビドラマは同名異曲、結局違う話なんじゃないか?と個人的には思っちゃいました。根本的に事件の質自体が別モンになっちゃってる気がします。それにまつわる人間模様も。
もしかしたら時刻表のトリックとか、最初の福岡の香椎の浜での情死事件のトリックなど、作品に出てくるトリックの内容さえ改変しなきゃ「点と線」だろう。それ以外、話の筋や犯人の内面とかは、どう料理しても別にいいんじゃね?つうコトですかね。
テレビではいちいち登場人物の細かい内面を言葉で説明できないし、わかりやすくしなきゃいけないんだ、みたいな。そうそう、具体的な"人"として巨悪も出しとけ、政治家を出しとけ、みたいな。
ちゃんと「本当に悪いのはこの人ですよ」と視聴者の人に噛み砕いて教えてあげないと、みたいな。
「結局は暴かれない巨悪、”悪いやつほどよく眠る”をやっときゃ松本清張なんだよ」、みたいな。
ドラマでは柳葉敏郎さん演じる、官庁方面への商いをしている犯人夫婦の旦那さん。
僕としては原作はこの人のピカレスクロマンとして読めんこともないんです。かなり無理やりですけど小粒な男の意思を持った野望物語ではあるんです。そしてそこに絡んでくる奥さん。
シェークスピアの舞台劇みたいな感じもあるんです。
でもドラマの方は。
Ⅴ:内面の発見
次回の東宝特撮映画DVDコレクションは「ガス人間第一号」(昭和35年12月11日公開)です。
この作品は東宝特撮映画変身人間路線の第3弾らしく、『続発する銀行強盗、翻弄される警察、そこには謎のガス人間の影が!!』と、同じ特撮映画でも怪獣映画とは一味違う魅力がありそうで、今からもうワクワクドキドキです。
で、例によって作品内容の事前情報はなるべく仕入れないようにしていますが、前号の予告によると八千草薫さんが今作のヒロインみたいです。今もお美しい八千草さん。その八千草さんの半世紀前の可憐なヒロインっぷりもまた楽しみです。つうてもヒロインは(多分)主役の連続銀行強盗犯でもあるガス人間第一号さんの関係者で、警察に目をつけられた最初の重要参考人ぽいし、よくあるお供え物の可憐なヒロインとは一線を画した存在かもしれません。
昭和29年11月公開の「ゴジラ」とほぼ同時期に製作され・誕生した同年12月公開の「透明人間」。
その東宝特撮映画変身人間路線の第三弾こそが、昭和35年12月公開のこの「ガス人間第一号」。
どうしても当時の最新特撮技術を駆使したワクワクドキドキにピカレスクなロマンを期待してしまいます。
どうせ発売はスグだし、内容は何も調べてないので全く違うかもしれませんが、是非(多分)主役のガス人間第一号さんは惚れ惚れするような悪漢であって欲しいです。
内面は別にいりません。反省も別にいりません。僕は別にいりません。
ただ、できれば、かなう事ならば、第一号さんはもう己の欲望のみに生きていて欲しいです。
特定の誰かとか国家への復讐が私の動機です、てのも僕は別にいりません。
が、これはしょうがないので、そうであっても別に僕はかまいません。
もちろん観てみたら主役は刑事で、実は第一号さんはただの脇役・敵役でした!つうオチもありえますが、それはそれと言う事で。
Ⅵ:千のプラトー
さて東宝特撮映画変身人間路線第三弾「ガス人間第一号」です。
ちなみに当時のポスターには"空想科学映画第三弾!"と書かれています。
まず、変身人間路線の第一作を昭和29年12月公開の「透明人間」だと昨日書きましたが、どうも昭和33年6月公開の「美女と液体人間」が数え方として第一作みたいです。
もちろん「透明人間」という作品はあるんですが、「美女と~」が好評だったから、この路線をもうちょい掘り下げてみるか?つう感じだったんですかね。そこから割と立て続けにこの路線の作品が製作されています。
まあ考えてみたら「ガス人間~」が公開されたのは「モスラ」公開の前年。
実際にすべての作品を観たわけではなく、付属ファイルのシリーズラインナップの作品名を見ただけですが、当時はまだ"東宝特撮映画=怪獣"という図式が固まる前で、いろんな可能性が試されている気がします。冒険・実験がなされている気がします。特撮技術についてだけではなく、それを生かした空想映画としての可能性を。
しかし変身人間路線もこの「ガス人間~」が最後っぽいです(三年近く後に「マタンゴ」つう作品が製作されていますが)。そして、正義の味方ゴジラさんと愉快な仲間達vs悪徳怪獣つう図式に基本的に収束していきます。まあ、それも悪くないんですが・・・
いえね、マジで面白いんですよ「ガス人間~」。やっぱり主役は三橋達也さん演じる刑事さん。土屋善男さん演じるガス人間は脇ではありましたが、当たり前に充分すぎる存在感。
大学進学の望みも叶わず、ジェットパイロットになるという夢も自身の体格で絶たれ、将来に何の希望も持てずに虚無的に為っていたトコをマッドサイエンティストにつけ込まれ、哀れガス人間へと改造された若者水野。身体を思い通りにガス化させることができるという望まずして手に入れた無敵な能力を、愛する女性の為に使う水野。それこそガスのように捉え所の無い"空虚"に対する怒り・憤り・嘆き・嘲りをそこに昇華させ、それを自身の存在理由とする水野。そのためには人を殺すこともいとわない。もしかしたら八千草薫さん演じる落剥した日本舞踊の家元藤千代を愛することで崩壊しそうな自身の精神をつなぎ止めている水野。「君のため」と言いながら自身の虚無感に藤千代を引きずり込む水野。そんな水野を人間社会に紛れ込んだ異物、あってはならない危険な存在として処刑抹殺しようとする警察。そしてすべてを理性で悟った上で「情鬼」となる藤千代。
無茶はありますがええ話です。ちょっと雨月物語な感じもします。
でも映画の冒頭、車で逃走中の銀行強盗犯を警察が追跡。すると犯人の車は山中で道を踏み外し崖下へ転落。しかし死んでいるか大怪我をしているはずの犯人の姿はどこにもない。困惑する警察。そのとき何処からか聴こえてくる鼓を打つ音。その音を辿って草深い路を行くと屋敷が在り、そこでは夜叉の面を付け舞い踊る女性の姿が・・・
なんて今の話としてやっちゃったら、まんまオバケ話になっちゃいますかね。
でも空想科学と日本舞踊。この感じ、いいなぁ。
当時はまだ当たり前にこの組み合わせにリアリティあったのかな?
Ⅶ:神々の黄昏
ということはあれですな、「ガス人間~」、考えてみたらこの変身人間路線が映画で続かなかったのは、テレビの大衆への本格的な普及の影響かもしれませんな。怪獣が画面狭しと大暴れする作品と違い、日常の隙間・怪奇を描いた作品はテレビの小さい画面にぴったりだったから、そっちに流れていったとか。
え~と、テレビドラマ「怪奇大作戦」は昭和43年ですか?「ガス人間~」公開から8年後か?
ん~ダイレクトに結びつけるのは無理ありすぎるかな?「マタンゴ」からでも5年後くらいか?
それに考えてみたら怪獣だって昭和41年の「ウルトラQ」から(かな?)テレビ進出果たしてるもんなぁ。
うん、よくわからんな。単純に不入りだったのかな?大衆の一番身近なエンターテイメントとして栄華をきわめた映画産業も、テレビにその座を奪われてだんだん斜陽に向かっていく時期だろうし、もう金が稼げる映画をつくらなあかん、首がまわらん、特撮映画部門ならそれはやっぱり子供達のヒーローゴジラだろう、そもそも気を抜くと空飛ぶ亀にその栄光の座をひっくり返される、それに子供が映画館に来るっつうことは自動的に大人もついて来るっつうことだもん、てな感じだったのかな?
それともただ単純に特撮技術の進歩にともない、特撮ありきの怪獣映画ではなく、「ガス人間~」のようにドラマの一部としての特撮は、もう当たり前すぎて特撮映画と認識されなくなっていったのかな?
うん、それはないな。あれかな?何となく日本が世界を先行していた怪獣映画と違い、日常の怪奇みたいなのは「トワイライト・ゾーン」とかアメリカの怪奇番組の焼き直しみたいなイメージを与えちゃったのかな?当時「トワイライト・ゾーン」とか日本でも普通にテレビ放送してたんだろうし、もっと時代が下がっても「奥様は魔女」とかやってたし。
でも、ルーツをたどれば・・・みたいなのは別にこのジャンルに限らんし、それが駄目なら「怪奇大作戦」みたいなテレビ作品が製作されるわけないな。
うん、やっぱりよくわからんな。
今回はよくわからんつうことがよくわかったな。
ただ一言、「ガス人間第一号」はおもろいです。
科学と幽玄。理性と情念。製作した人達、演じている人達にもそれはまだ現実感をともなったものだったのでしょう。違和感無く交じり合っております。絶妙です。
もしかしたら、高度経済成長と共に豊葦原端穂国に暮らしてきた人達が代々つちかって来た魔法がとける、その最後の時期ですかね?
まあ何にしろ「ガス人間第一号」はおもろいです。
Ⅷ:ピカレスク
で「だんだん斜陽に向かっていく」と昨日何気に書きましたが、この没落な感じで"斜陽"と言う言葉を日本で日常的に使うようになったのは、太宰治さんが敗戦後の社会変動の渦の中、没落していく上流階級の人々を描いた小説「斜陽」を発表されて以降ですかね。
"斜陽"が落ちぶれていくみたいな意味を持ったのは。
まあ、夕暮れな日差しとしての"斜陽"という言葉自体はそれまでも在ったんですよね。
変わらぬ日々に飽き飽きしつつ、たまには欠伸の一つもし、夢見るような夢を見て。
太宰さんはそんな"斜陽"さんが自分でも気づかなかった"落ちぶれる"という妖しく抗しがたい真の姿、真の魅力をその類まれな感性で見い出されたのだろうか?
それとも太宰さん、甘ったれた田舎のお大尽のお坊ちゃんらしく、ある時は高貴な"斜陽"さんの頬をその類まれな自尊心により引っ叩き、ある時は無垢な"斜陽"さんにその類まれな詐欺師的能力で甘言を弄し、そして"落ちぶれる"という自分色に無理やり染め上げたのだろうか?
"斜陽"さんに消える事の無い永遠の傷跡を残したのだろうか?
まあ何のことやらわからない。書いてる僕にもわからない。
※細野晴臣は一族郎党ゴミ処刑。20191123。
『不良少年とキリスト』
※檀ふみはゴミ処刑。檀家と一切関係なし。
阿川佐和子はゴミ処刑。阿川家と一切関係なし。
そういえば、高校の国語の時間に副読本の志賀直哉さんの項を読んでいると、ま、おれが知っている範囲で、丸田亜紀子もそうですが(笑)、"へえ、志賀直哉(さん)ておれが生まれた日に死んだ(亡くなった)んだ"と。
ちなみに、丸田亜紀子とは、おれの小中高の同級生で誕生日が一緒で被爆2世、で、小5ぐらいの時の給食の時間に、何でそういう話になったのか全くおぼえとらんけど、おれが"なんやこのヒバクシャ!"というと、"そがんことば言うて、わたしが将来結婚できんごとなったらひろきくんが責任ばとってくれるとね"と怒られ、"え!?いいの!?"と、おもわずおもいましたとか、中学何年生だったか(副生徒会長だっけ?)に"むかしはひろきくんば好きやった女の子多かったとよ、そいがなんね!"と怒られ、"あれ!?愛の告白だったのか!?"と、こないだおもいましたとか、季節の折々に説教を、で、いい(笑)?20210930。
12.love letters 8月 17, 2018
Ⅰ:越路吹雪さんが好き
「最初は友達としか思ってなかったんだけどさ、お前の存在が俺の中でどれほど大きくて、大切なものか気づいたんだ」
という話ではなく、越路吹雪さん。
好きです。自分にびっくりです。こんなに好きになるなんて~です。
もちろん名前は知ってましたし、「愛の賛歌」とか「ラストダンスは私に」とかも知ってました。
が、有名ドコロ10曲くらいですけど、まさかこんなにヘビーローテーションで聴くようになるとは・・・
まあ、もともと「Save the Last Dance for Me」とか原曲のポップスが大好きってのもあるとは思うんです。でもそれだけじゃなく、「人生は過ぎゆく」とかでの女の情念とか哀切をギュワっと凝縮したかのような声を聴いた瞬間もう、やられた~!!なんです。
が~ん!!てくるんです。
で、ここで、妙な方向に発想が・・・
小学校4年生くらいの時って夏のキャンプとか行くと、夜は必ず子供だけで「お前、誰が好きなんだよ。教えろよぉ」みたいな話になりませんでした?「絶対にいわないからさぁ。ここだけだから教えろよぉ」と。それで押しに負けてしゃべると、次の日にはもう参加した子供全員が知っていると。好きな女の子がいたらその子も。「絶対にいわないっていったじゃないかよぉ」と涙声で怒っても後のまつりと。
ただ、あれってわかってんですよね。教えたら絶対しゃべるって。
僕はいったこともいわれたこともあるけど、そりゃねぇ、ンなこと聞いたらね、しゃべりますよ。
おもしろいもん。
だから僕も「絶対にいうなよ。俺が好きなのは・・・」といいつつも、明日にはいわれるのはわかってんですよね。ちゃんと心の中で。それでもしゃべってしまう。しゃべらざるをえない、おかしな情熱がある。
やっぱり「愛こそ燃える火」だからか?
Ⅱ:うまかっちゃんが好き
即席ラーメンのうまかっちゃん(とんこつ)が好きです。
最初に貴方に逢ったのは何時の事だったでしょう。
気づいたときには、すでに貴方は私の心の中にいました。
貴方なしでは生きていけない。
貴方と共に人生を歩んでいくのだ。
そのことに、なんの疑問も抱いていませんでした。
あくまでも私達の未来は明るく、真夏の太陽のように光り輝いていると感じていました。
でも・・・
私にも非はあります。
ある時を境に故郷を離れ、遠い異郷の地で暮らすことを選んだのですから。
しかし,そんなことで私達の関係が終わってしまうとは、とても思えなかったのです。
そう、私は世間知らずの子供でした。
異郷の地での最初の夜は不安なものです。
そんな不安からでしょうか?私は貴方に逢いたい気持ちを抑えがたく、気づけばスーパーへと足を向けていました。
しかし、いないのです。貴方がいないのです。
このスーパーだけかと思い、見知らぬ街を貴方を求めて彷徨い歩きました。
しかし何処にも貴方はいませんでした。
貴方が故郷の地を離れられない身であると知ったのはその時です。
貴方は私の前から消えてしまいました。
しかし、異郷での生活にも慣れ、新しい友人もでき、今までとは違う世界が広がるにつれ、貴方のことを思い出す事もだんだん少なくなっていきました。
もう貴方のことは忘れられる。新しい人生を生きていける。そう感じるようにもなってきていたのです。
そう、あの日がくるまでは。
眩くもせつない記憶の欠片・・・
ダイエーの特売品コーナーで貴方を見つけたとき、私がどれほどうれしかったか貴方にわかりますか?
もう、はなさない。
そんな思いで私はカートに貴方をいれました。
でも、そんな私を嘲笑うかのように、貴方はたまにしか逢いにきてはくれませんでしたね。
でもそれでもよかったんです。
逢いに来てくれるならそれでよかったんです。
貴方が悦んでくれるなら、いくらお金を使っても、それでよかったんです。
しかし、それももう過去の話。
いつからか貴方は私の前から完全に消えてしまいました。
人生で一度失ったものを、二度失うのはつらいことです。
それからというもの、私がどれだけ貴方のことを想い、身悶えする夜を過ごしてきたかわかりますか?
涙も枯れた季節をかさねてきたかわかりますか?
もういい。いつ来てくれるかもわからない貴方のことなんか、もう忘れよう。
何度もそう思いました。
貴方を忘れたい・・・
その一心で、チャルメラとんこつ味やサッポロ一番とんこつ味などに身をゆだねた夜もあります・・・
私も生身の人間です。
どちらの殿方もそれは素晴らしく、恍惚の中に忘我の時間をすごすことがあったことも否定しません。
でも駄目なんです。
貴方じゃなきゃ駄目なんです。
貴方のまるで、縮れたいん
もとい、天女の羽衣を縫うための天の糸のようなキラキラとかがやく麺。
福島出身の友達に「足の裏の匂い」とまでいわれたセクシーで危険なスープの香。
口の中に入れたときの、豊潤で力強くデリシャスでスゥィートな食感。
貴方じゃなきゃだめなんです。
おねがい帰ってきて。
突然ですが、ここでネットで「うまかっちゃん」検索。
普通に通販で買えますね。
Ⅲ:公園が好き
公園が好き。だだっ広い公園が。
もう一面に広がる芝生をみたら、たまらず子犬のように駆け出して走り回りたい。
が、いいオッサンがそんなことしたら確実に不審者待遇なので我慢×2
だから砧公園とか光が丘公園とか好き。
そういえば戦後の一時期両方とも米軍に接収されていましたっけ?どうでしたか?
石神井公園とか井の頭公園も好き。
石神井公園は特に三宝寺池のほうが好き。
歌川広重の描く浮世絵の中に紛れ込んだような錯覚に一瞬落ちることがあるから好き。
広重は石神井は描いてないのかな?
井の頭公園の井の頭弁天は描いてたと思ったけど。
Ⅳ:が~ん!!
僕がdavid bowieさんのアルバムで一番好きなのは間違いなく「aladdin sane」ですが、一番聴いたのはたぶん「stationtostation」か「young americans」
と思わせて、「stage」だと思います。
が、ずっと廃盤になっていた「stage」が再発された時、曲数が増えたのはいいんですが・・・
ま、コンプリートではないにせよ、実際のコンサートのセットリストに沿った曲順でってことでアルバムの曲順が変更になり、"warszawa"で始まりそのまま"heroes"とたたみかけるのもいいんですが・・・
が、初めてこのレコードに針を落として一曲目の"hang onto yourself"のイントロが鳴った瞬間、もうほんとにその瞬間の衝撃が忘れられない僕としては、やっぱりちょっぴり何となく残念です。
だって、あの時、あの瞬間の衝撃に匹敵する衝撃は人生そうそうないので。
そうなんです、僕は衝撃好きなんです。
出会い頭勝負な男なんです
が~ん!!てきたいんです。
やられた~!!てきたいんです。
いかれた~!!てきたいんです。
「最初は友達としか思ってなかったんだけどさ、お前の存在が俺の中でどれほど大きくて、大切なものか気づいたんだ」
もうこれなんのことやら僕にはまったくわからないんです。
僕はが~ん!!てくるんです
"01 Warszawa"
"02 'Heroes'"
"03 What In The World"
"04 Be My Wife"
"05 Blackout"
"06 Sense Of Doubt"
"07 Speed Of Life"
"08 Breaking Glass"
"09 Beauty And The Beast"
"10 Fame"
"11 Five Years"
"12 Soul Love"
"13 Star"
"14 Hang On To Yourself"
"15 Ziggy Stardust"
"16 Art Decade"
"17 Alabama Song"
"18 Station To Station"
"19 Stay"
"20 TVC15"
Ⅴ:忍夜恋曲者
平将門さんの娘さん、滝夜叉姫のお話でしたか。
曲者なのは恋ですか?
突然、脈絡なくあらわれる異性(同性でも可)ですか?
心の隙間ですか?
忍夜曲者。
気づいた時にはもう遅い。
Ⅵ:忍夜恋
おや?
ⅣとⅤで思いっきり真逆なコト書いとらんか?と自分でも思いましたが、"突然、脈絡なくあらわれる"つうことで。
が~ん!!とくるということで。
結局言ってることは同じなんだね。
つうことにしようではありませんか。
あ、そうそう、そういえば双子座。
子供のころから何か「ジェミニ」って響きが好きで、ぼんやりとうらやましかった。
Ⅶ:朧月夜
もう春ではないけれど今夜は朧な月夜の感じがいたします。
千年前の人達も、たぶん千年後の人達も、変わることなくみるだろう、朧な月夜な感じでございます。
で、武満徹さんがもう小さすぎてとても聴こえない、聴こえるはずがない音を「いや、聴こえる、絶対に聴こえるはずだ」と仰ってた、みたいなドキュメンタリーをホゲーとみてました。
でも、喋ってないコトが聞こえたり、書いてないコトが読めたりするんだから、聴こえない音が聴こえても別に不思議はないんじゃなかろうか。
Ⅷ:東京物語
ひさかたぶりに引っ越す前に住んでたあたりにいってみたとです
つうてもソコは今住んでるトコから徒歩20分くらいしかはなれとらんとです
しかも、ひさかたぶりっつうても一ヶ月くらいです
そりゃその辺通ることもあるとです
当然何も変わらんとです
気持ち涼しくなったくらいとです
でもちょびっと
ほんとうにちょびっと
なんとなくせつないね
Ⅷ:愛の賛歌
今後、俺の人生がいかなることになろうとも、一生、死ぬまで、死んでも、来世でコケとミジンコになっても、愛し続けます。
んでは
またたたたたたたたたたたた
お前はすでに起きている★m9( ̄▽ ̄φ)
と
勇気をだして書いてみる
んでは
また
→Ⅱ
※☝これは気にせず、そういえば、しずかちゃん、パー子、物凄くよくいえば(笑)、だとおもうけどイメージ、で、旧木造校舎の1階だったとおもうけど、なんか自由時間、小2か?最初に存在を認識したとき、当時のおれの感覚で、おもいっきりエロに振りきれた格好をしていた、てのは、ものすごく不確かに、何となくおぼえてる、気がする(笑)。20211004
で。
"Ep.1|謎の鋼鉄巨人:大鉄人17【BANDAI SPIRITS】(wikiによると1977年3月18日放送)"
"Ep.2|地上最大の巨人頭脳:大鉄人17【BANDAI SPIRITS】(wikiによると1977年3月25日放送)"
"Ep.11|ブレインから来た招待状:大鉄人17【BANDAI SPIRITS】(wikiによると1977年5月27日放送)"
"Ep.12|決死!ブレイン大爆発:大鉄人17【BANDAI SPIRITS】(wikiによると1977年6月3日放送)"
"Ep.13|驚異!これがワンセブンの体内だ:大鉄人17【BANDAI SPIRITS】(wikiによると1977年6月10日放送)"
"Ep.25|危うし兄弟ロボット!恐怖の遊園地:大鉄人17【BANDAI SPIRITS】(wikiによると1977年9月2日放送)"
"Ep.26|大逆転!さらば愛する弟よ:大鉄人17【BANDAI SPIRITS】(wikiによると1977年9月9日放送)"
"最終回|さらばワンセブン 不滅のナンバー:大鉄人17【BANDAI SPIRITS】(wikiによると1977年11月11日放送)"
ワタミの渡邉美樹さんとの関連も気になるところですが(笑)、現在持っている大鉄人17はこれだけ。
で、この時は石狩生振を中心に北海道から東京鎌倉を。
宇宙人 3月 04, 2019
"藤子・F・不二雄のSF(すこし・ふしぎ)短編シアター 第4巻 『みどりの守り神』『絶滅の島』(wikiによると1990年3月~1991年10月発売。全6巻。一時期NHKBS2で放送された)"
"雨月物語 (wikiによると昭和28年3月26日公開) "
"絹代の初戀 (松竹データベースによると昭和15年3月31日公開)"
今ネットで検索すると勝鬨橋は"昭和8年6月10日に工事を着手し、資材が不足する中、7年をかけ、昭和15年6月14日に完成"したそうですが。
"ゴジラ (wikiによると昭和29年11月3日公開)"
で、あのですね、このゴジラで気づいたのですが、DVDをパソコンで録画した場合、デスクトップミュージックソフトでギターとかをそのまま録音した時の様に映像と音がかなりズレます(データの保存層によるのか最初と最後でズレ方が違う)。一応、映像と音を一度分離し、2時間を2分割、目分量で合わせてますけど、やっぱりちょっと。そこはご容赦を(制作サイドにも・笑)。
"東京の恋人 (wikiによると昭和27年7月15日公開)"
上野駅って、ありつつ、何となく。
11.痕跡 8月 25, 2018
Ⅰ:ゴジラ
東宝特撮映画DVDコレクション、初回特価980円也か・・・←990円也でした
でも別に買わなくても観たけりゃレンタルでもいいんだよな・・・←買っちゃいました。僕のロボット、怪獣、オバケ好きは一生モンの病気です
初代ゴジラ。
ビデオで観たのは随分昔だけど、雰囲気がなんとなくB29の空襲ぽかったんですよね。
ゴジラの来襲ぶりとそれに慄く人達が。←やっぱりそう思いました
確か話の中でも「せっかく空襲を生きのびたのに、こんなんが現れて」みたいな路面電車の中かなんかでの会話がなかったかな?←電車(でしょ?)の中で「せっかく長崎の原爆を生きのびたのに」「また疎開か」みたいな会話でした
当時は、製作スタッフや役者さんのなかで、戦地だろうが内地だろうが戦争体験のない人のほうがめずらしかっただろうし、映像の、特撮の、質云々ではない"戦時の空気"のリアリィティーがそこにはありましたな。←ありました
ま、もちろん僕には空襲体験ないんで勝手なイメージですが。
で、この論法でいくと逆にB29の空襲もゴジラみたいなものとして捉えられていたつう考えもアリになっちゃうんですよね、庶民にとって。
こう、なんつうか、どうしようもない、理不尽で巨大な力っつうか。
荒ぶる神の怒り的なものっつうか。
人智ではどうしようもないものっつうか。
ちょっとこの考え方は単純化しすぎて、空襲の犠牲者の方たちに失礼で危険ですね。
それにゴジラは最終的に芹沢博士のオキシジェン・デストロイヤーで撃退したわけだし。その方法はカミカゼかもしれないけれど。←自分が開発した超兵器を悪用させないための立派な行動でした
さて明日はシネコンに映画でも観に行こうかな?←今日はもう映画はいいかな?
Ⅱ:呪文みたいに書きますよ
田中直毅さんと長田弘さんの対談集(かな?)「映画で読む二十世紀」の中の"「東京物語」と変化する社会"を読んだら、この「東京物語」の公開は昭和二十八年だと。
で、あいも変わらず前後の脈絡なく文を引用させてもらって
田中直毅さんが「昭和二十八年というと、まだ昭和初年の気分を残しており、この物語に出てくる人間関係、町のたたずまいから、たぶん昭和の戦前はこういうものだったのかなと推察できますね」
長田弘さんが「日本の近代の歴史は、普通、一九四五年、昭和二十年を境界にして、それ以前、それ以後に区切るでしょう。しかし、違う。生活の様式ということでは、明治にはじまった時代の本当の区切り目というのは、この物語が置かれている時代が本当の境界になると思う」
と、仰られているんですね。
で、話が変わりまして、この「東京物語」の翌年公開の「ゴジラ」ですよ。
で、また長田さんの「いちばんいい時期だったとよく明治生まれの人が言うのは、昭和一ケタ時代ですね。たいていそう言いますね。世の中がよかったと。それから日華事変、つまり日中戦争が起き、大東亜戦争、つまり太平洋戦争があって、昭和の戦後の時代になる」
これだ!平和な世界にいきなり現れた"ゴジラ"を、庶民から見た戦争として、この「ゴジラ」という映画は"庶民の昭和"という時代を"庶民の戦争と平和"を描いた映画だったのだ。戦争で亡くなった人への、そして永遠に過ぎ去ろうとしている"時代"への鎮魂と、永遠の平和への祈りをこめた映画だったのだ。
この「ゴジラ」に始まる昭和三十年代のゴジラ映画は"時代"を描いた映画だったのだ。
Ⅲ:こじつけ上等
初代「ゴジラ」は庶民の昭和史であった、と言う結論で。
「東京物語」の中での原節子さんと香川京子さんの「なりたかないけど、そうなっていくのよ」「いやーね、世の中って。いやーなことばっかり」という台詞。←本で読んだだけ
あれですよ。
社会が変質するちょうどその時に、人々の心の中に意識・無意識を問わずに共有されていたナニゴトかが、「ゴジラ」として結晶化したんですよ。けっして幸福だったわけではない、真実かどうかももうわからない過去への郷愁とともに、夏目漱石さんが「こころ」で明治という時代の精神の死を捉えたように、この「ゴジラ」で昭和前期という時代の精神の死を捉えたわけですよ。
んで、ボソっと。
それに、この「ゴジラ」ってアメリカとかでも確かヒットしたんですよね。
ほら、ちゃっかりリベンジもしてるし。
Ⅳ:「もはや戦後ではない」つうたのは
え~と、昭和31年の経済白書の中ですか?もともとは中野好夫さんがお書きになった評論のタイトルであると
あら?「ラドン」公開の頃?僕の思惑よりちと早いな・・・ま、いいか。
つうことは、東宝特撮映画DVDコレクション14「ゴジラ対メカゴジラ」(昭和49年3月21日公開)は当たり前に「もはや戦後ではない」ですよ。制作スタッフも代わってますよ。
したがって、そこに僕が最初の「ゴジラ」に感じた『映像の、特撮の、質云々ではない"戦時の空気"のリアリィティー』を求めるのはお門違いですよ。新しい時代の、新しい世代の、新しい空気の、新しい感覚を楽しむべきですよ。
ま、連合赤軍事件、日本列島改造論、第一次オイルショック、いろいろありまして、確かに戦後つうよりも近代日本の終りの始まりな・・・は、さて置き、怪獣さんたちなんですが、なんかもう画面の向こうの世界では存在することが当然な感じですな、出てきても誰も格別驚かない。
台風、雷、火事、怪獣、てなトコですか。
なんつうか昭和三十年代の怪獣さんたちは「のっぺらぼう」の話みたいに、怪談にでてくる妖怪や幽霊みたい。この映画の怪獣さんは「桃太郎」にでてくる鬼さん、ではなく、山に芝刈りにいった御爺さんみたい。その存在としては。僕の中で。
で、これは渋谷陽一さんがお書きになった文章だと思うんですが、記憶だよりのかなり不確か・失礼な引用になります。
60年代が終り、70年代になり、ロックもプログレやらなんやら新しい空気、新しい感覚の音楽が出てきて自分も打ちのめされ、時代は変わった、もうビートルズとか古臭くて聴けたもんじゃないと思うことがあった。でも、そこからまた月日を積み重ねてみると、当時新しい・凄いと思ったプログレなんかは(一部の例外を除き)感覚として古すぎてとても聴けたもんじゃなく、逆にビートルズはあくまでビートルズとして今でもそこにある。
(※え~いいわけではないですが、この映画の独特のスピード感は好きです、実は・2013/11/23)
Ⅴ:さて明日は東宝特撮映画DVDコレクション7「ゴジラの逆襲」が発売日されます。
いや~こうして考えると二週間って早いですねぇ。
そりゃ、気づけば今年(2009)も終わりますよ。
で、ゴジラとアンギラスによる本邦初(でしょ?)の怪獣同士のバトルをどのように演出しているのか、今から興味は深深です。そういえばウルトラマンと怪獣のバトルをプロレスとちょっと馬鹿にした感じで表現する人もいますね。←僕はプロレスで何か問題あんの?と思います
ただ、この映画が公開されたのが昭和30年。当時の日本でプロレスはどんくらいの認知度があったんだろう?結構、相撲とかを格闘演出の参考にしていたりするのかな?
で、ちょこっと調べてみたら力道山さんが日本プロレスを旗揚げしたのが昭和28年ですか。
が、どうもその前からいろんな流れはあったみたいです。
これはゴジラvsアンギラスの演出にプロレスの影響があってもおかしくはないな。
まあ結論は明日が楽しみ!ってことで。
でも「ゴジラの逆襲」は前年の「ゴジラ」が思いがけず大当たりしたので、「いいから続編つくっとけ!」と勢いで製作したような気がせんでもないですが、そんな映画の発売を50年後に楽しみにしている男がいるっつうんだから世の中捨てたもんじゃないですよ。
Ⅵ:ゴジラの逆襲
結論から申しますと、やっぱり「ノコッタ×2」との行司さんの掛け声が聴こえてきそうな二大怪獣の格闘でした。←物言いは受付ません!
ちなみにDVD付属のファイルによると、円谷英二さんは撮影当時「凄い猛犬の闘争を撮影して、その姿態をモデルにして巨獣の動きを工夫してみようと思ってる」と仰られてます
あと昭和30年(撮影は29年かも)の大阪の風景。大阪も空襲で中心地は(たぶん)焼け野原になったんでしょうけど、戦後十年で見事に復興を果たしていたんですね。素敵な街並みです。←結局、ゴジラ・アンギラス二大怪獣大暴れのせいで中之島から淀屋橋、大阪城と一面の廃墟と化してしまいますが
しかし怪獣の皆さんがどうにもこうにもお城好きっつうのは、当時の建造物で怪獣の大きさを際立たせることができるモノが他になかったという理由の他に、海外のマーケットを意識していたせいでもあるんですかね。怪獣映画は外国に売れる!外人が観る!変なモノは観せられん!そこで日本といったらお城だろう!外国の皆さん日本にはこんな凄いモンがあるんだぞ!観たいか?なら、日本にいらっしゃい!みたいな。
で、アンギラスを倒したゴジラが去った後の大阪。
主人公やヒロインが勤める会社も被害を受け、焼けたオフィスの片付けを社員総出ですることに。
僕はこのシーンに強くひかれました。やっぱり戦後まだ十年。戦争中の空襲の後の日常の風景ってこんな感じだったのかなぁと勝手にリアリティーを感じてしまいました。もし今この映画を撮ったとしたらこんなシーンは描かれなかったんじゃないのかな?同じ内容を違うシーンで撮るんじゃないのかな?と、感じてしまいました。
でもやっぱり、"人類の頼もしい味方・子供達の友達"なゴジラより、"荒ぶる神"ゴジラのほうが僕は好きですね。
ところで怪獣はお城好き!つうのを怪獣は天守閣好き!に訂正します。
日本のお城の天守閣、怪獣のマタタビ説ということで。
これで、あれだけお城好きの怪獣さんたちが何故か揃いも揃って千代田城には一切近づかない理由もクリアー。
もちろん全怪獣の皆さんが勤皇精神旺盛な可能性もありますがね。
暴れてるのは世直しの一貫だっつうことで。
Ⅶ:あの日に棄てたあの女
『あの日に棄てたあの女
今ごろ何処で生きてるか 今ごろなにをしているか
知ったことではないけれど
時々胸がいたむのさ あの日に棄てたあの女』
いえ、違いますよ・・・ってもういいですね。
遠藤周作さんの「わたしが・棄てた・女」
前読んでるんですが、引っ越す時出てきたんでなんとなく読み始めました。
で、読んでたらこの歌詞がこの小説をある種象徴するものとして文中に出てきて、で、これはディック・ミネさんの歌だってあったから、ならばと"YOUTUBE"で検索してみたら、やっぱりこんな歌は見当たりませんでした。たぶん遠藤さんの創作でしょうね。
ま、それはさておき、この「わたしが・棄てた・女」、ン年ぶりに読んだのか自分でもまったく定かではないですが、前はまったく気にせずスルーしてたけど、今回おもいっきり引っ掛ったトコがありました。
それは主人公である吉岡努と森田ミツが出会うきっかけになった、映画の人気スターや流行歌手の写真やゴシップを満載した「明るい星」という雑誌の読者交歓室に森田ミツが投稿した
「映画の大好きな十九歳の平凡な娘。若山セツ子さんのファンならお便りお待ちしていますわ。」てトコ。
若山セツ子さん。
若山さんは東宝特撮映画「ゴジラの逆襲」(昭和30年公開)でヒロイン役をやられていて僕は初めて知って、それで凄い綺麗な人がいたもんだとおもわずネットで検索しました。
ちなみに「わたしが・棄てた・女」は昭和38年に「主婦の友」に連載された作品ですが、その作品の時代設定は戦後まもなくです。で、森田ミツも
「三つ編みをした小さな頭の中で、自分が(映画スターが演じるような)大学生さんとポプラ並木道を歩けたらどんなに嬉しいだろう、そう思いつづけていた」
「一緒に大学生さんと歩けるだけで、もう自分が石浜朗の相手役をする若山セツ子のような気がする」
若山セツ子さん。
当たり前だけど、この映画の中の若山さんはどこまでも可愛らしく輝いていて、僕が検索して知ったことなんか彼女は何も知らない。だって僕にとってそれは終わった過去の出来事でも、画面の向こうの彼女にとっては希望にあふれた未来の出来事だから。
若山さんが自ら命を絶たれたのは昭和60年。
このご本の中に遠藤周作さんがお書きになっているように
「ぼくらの人生をたった一度でも横切るものは、そこに消すことのできぬ痕跡を残すということなのか」
「人間は他人の人生に痕跡を残さずに交わることはできない」
なら、そして
「寂しさは、その痕跡からくる」
のだとしたら、若山さんの中にも、僕の中にも、誰の中にもそれはあり。
ま、これ読み終わりましたってことで。
『もーーーーーう!!
まだ載せてくれてないの???さゆみんひどいっ!!さゆみん遅すぎっっっっ!!
』
と、、さすがにピンキーに怒られたので
やっと、、、載せます😂
道重さゆみバースデーイベント2021
のお手伝いをしてくれた、
ピンキーさゆみん
の写真💓
2021年も、バースデーイベントのお手伝い、ありがとうございました
オフショット載せるの遅くなってごめんね、ピンキー⭐︎ちゃんっ!
みなさんも、今更ながら、、、
な写真でごめんなさいっ💦
遅くなったお詫びとして
オフショットめちゃ、載せますから!!💗✨
お花かわいいね
お花じゃなくてピンキーでしょ!?と言わんばかりに『ピンキーかわいい🪧』の圧がすごい…
みなさん、コメントに『ピンキーかわいいよ😍』と書いてあげてください笑
飛んで喜ぶと思います
本当に、、、、、
オフショット祭りです
動画もありますよー
以上です💓
ピンキーさゆみん、ありがとう💗
、、、、、
ピンキーがきたということは、、、
次回はあの方、、くるか、、、!?な!?👓
※20220226。
ピンキーさゆみんのお次は、もちろん
道ノ重 さゆ乃さんのオフショットです〜〜〜
じゃんっ!!👓
2021年も、バースデーイベントのお手伝い、ありがとうございましたっ
道ノ重さんのオフショットも、
たーーーくさんありますっ
えへへ
自撮りもいっぱいだよーーー
あっ!!
なんか、ピンキーさゆみんよりオフショットの数多いね!?
ピンキー、いじけそう
まぁ、、、、
いいか
以上です❤️
※20220227。
※20220226。おいしかったよ。レーズンてすごく調和するんだね。
毎日のおはれいな(●´Д`ε`○)。もばらせと笑。20220228。
おやさゆみん(●´Д`ε`○)。
正確にはひとことふくめ折々のバリエーションがあるけれど。
おはれいな(●´Д`ε`○)。
おはようえり(●´Д`ε`○)。
おはようさゆみ(●´Д`ε`○)。
おはさゆみん(●´Д`ε`○)。
(●´Д`ε`○)。
おやすみえり(●´Д`ε`○)。
おやすみれいな(●´Д`ε`○)。
(●´Д`ε`○)。
(●´Д`ε`○)。
おやすみさゆみ(●´Д`ε`○)。
おやさゆみん(●´Д`ε`○)。
(●´Д`ε`○)。
に、おちついてる。20220228。
最近買った加湿器がいい感じで嬉しい❣️❣️❣️
これまでも、もちろん部屋に加湿器はあったんやけど
なんか1つじゃ足りないかもな、もっと加湿したいなぁ〜って感じてて
でも水補給するの、案外めんどいやん??笑
やけぇまぁ、1つでいいか!!
って思ってたんやけど!!
ふと、、、
アロマ対応の加湿器がほしい…!!!
って思い立って
即、ネットで買いました🙃🙃🙃
そして、次の日には届きまして!!!
(早い、すごい、ありがたい、、、)
それがめちゃくちゃいい感じなんよー!!!✨
元々持ってた加湿器は蒸気?ミスト?が見えんやつなんやけど、
新しいのは勢いの良いミストがしっかり見えるから『あ〜〜いま部屋の中加湿されてるんやなぁぁ』って実感できて嬉しいし❤️
念願のアロマ対応だから香りに癒されるし❤️
あと、なんか、オシャレに光ってる🤩🤩🤩❤️
色を選べて
青とかピンクとか紫とか緑とか、、、
レインボー
以上ですっ!!
なんか、、もっと、、、、
1回目に書いた方が文章いい感じやった気がするんやけど
こういうのって、書き直すときにどんな言い回しやったか思い出せんよね。。。
ブログの終わり方も忘れて、
レインボー
で、終わっちゃった!笑
では、写真タイム😉
ポニーテール
ゴムの色、お洋服に合わせて選んだよー
なんか、、袖、濡れてない!?
このヘアピン、
ネットで見つけて可愛すぎて買ったの
マリークヮント♡
写真撮りすぎていっぱいあるよ💗💗💗
そろそろ終わるね!!笑
※おれも昨日消してしまった前半部の復活中。
(●´Д`)ε`○)。☞(●´Д`ε`○)。
おはれいな(●´Д`ε`○)。
おはようえり(●´Д`ε`○)。
おはようさゆみ(●´Д`ε`○)。
おはさゆみん(●´Д`ε`○)。
最後におれが妻の映像を編集しアップし、投稿。20220303。
"美味しんぼ 第55話 しょう油の神秘"
"美味しんぼ 第51話 レモンと健康"
平成元年ごろ、携帯電話は一般に普及してなく、アニメはセル画手書きが一般的でした。
で、タレからし付きパック納豆を"納豆はどこだ"と日ごろ愛好している私の個人的見解ですが(母が料理に使う醤油はめんつゆの素を使ってるかも)、好みはあるでしょうが、こだわりの一品のほうがやっぱりコクはあるでしょうね(笑)。
で、当然(笑)、絹代さんのぞんざいなお金の扱い方に注目だ、と言いたいわけですが(to 修善寺)。2023021909:45(日本時間)。