2011年だったな。

盗撮盗聴されてると、百均でブルーシート買ってきて、部屋の中を囲んだ。つうても、突然部屋(一階)の前にいつも止まるようになった車には違う意味もあったとおもうけど(今にしておもえばおれが合わせてた、もかなり、つうか全部なんだけど、それ言い出すとね)、近所の遊歩道をあるいてるとき、椅子にすわって、おれを薄笑いで見たやつ(生きてる?どうせ死ぬけど)の精神の卑しさは本物だった。すいませんね。で。

 
:漱石の思ひ出

夏目は狂った。

司馬遼太郎さんのご本で読んだんだと思うんですが、文部省の命により"英文学研究ノタメ"英国に留学中の夏目漱石さんについて、日本の文部省内でそう囁かれていたつう話がありませんでしたか。

時代は日露戦争へと、様々な人々の意思のベクトルがその一点を目指し集約していってる時期。
まだまだ黄色人種への偏見が強かった頃、そしてそれに対して反抗するにしろ屈服するにしろ自らがそれを強く意識せざる得なかった頃、西洋に国の命を受け留学していた人達それぞれの「日本」の重さはいかばかりだったのでしょう?


それはやっぱり感受性は人それぞれ、重さも人それぞれだったのでしょうな。


おう、話が終わってもうた。


え~漱石さんの奥さんの鏡子さんが書いた(口述でしたか)「漱石の思ひ出」という本があります。
漱石さんとの出会いからその死までを妻の視点で回想されたもので、非常に面白い本です。

ところで鏡子さん、一部では凄い"悪妻"との評価を確立しています。
つうか確立しているらしいです。僕はよくしりません。

だって僕は人生で「夏目の妻の鏡子は悪妻だ!!」と悪態をついている人に会ったことも見かけたこともないので。

で、いろいろソノアタリを読んで知識を仕入れたトコによると、鏡子さんの生来の勝気な性格にもその原因の一端があるらしいですが、それよりも、というかなによりも、この「漱石の思ひ出」の中にあまりにもあからさまに漱石さんの日常を書いてしまっていることがその一番の原因みたいです。

漱石さん、自宅の隣の家の二階にすんでいた学生さんが自分を監視していると思い込み「おい!お前が俺を監視しているのはわかってるんだぞ!」「見え見えだ!」みたいなことを大声で怒鳴っていたみたいな話もあったと思います。
あと、自分や子供達への理不尽な暴力とか。

「あの女は事実を自分に都合がいいように解釈し、漱石だけを悪者にしている」
「女の言うことだ、そもそも事実無根なんじゃないのか」

でも僕はこの物凄いエピソード満載の「漱石の思ひ出」をどう読んでも、鏡子さんに夫を貶めようとする意図があったとは思えません。
意図がなくても結果として貶めてるんだ、つう見方もあるでしょうが、僕の感性ではその見方はとれません。

鏡子さんの漱石さんへの愛は感じましたが。

それに「漱石の思ひ出」に書かれた「事実」が、その「事実」としてすべて正しいとしても、夏目漱石の永遠は何もかわりません。


ごめんなさい。


/愛を感じるのはおまえらの勝手だ。
アイコラは自分らでつくったほうがいいぞ。助言な。

直すから、悪いとこ言って。 

必ず死ぬけどな。

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