ま、ある種特撮といえば、とモノはいいよう、といっても、ですけど。
で、これです。
2009年10月15日“総天然色は目に痛い?”
"総天然色"のコピーも踊る昭和39年公開の「モスラ対ゴジラ」と昭和29年公開の白黒映画の「ゴジラ」。
観くらべると怖いのはやっぱり「ゴジラ」。
初代ゴジラの怖さは白黒での「画面の暗さ」もいい方向に作用してるんですかね。
もともとこんなに画面暗かったのか、経年劣化により最初の公開当時よりさらに画面暗くなったのかはわかりませんけど(デジタルリマスター済み?)、おかげでミニチュアっぽさがカラーよりも気にならない感じです。観ててリアルに怪獣がそこにいると思ってしまう瞬間があります。
でも初代ゴジラの襲来が夜だったのは、もちろん恐怖を引き立たせる演出でしょうけど、ミニチュアを使っての特撮をごまかしやすいという意味もあったんですかね。当時としても。
逆に「モスラ対ゴジラ」は(ちょっと目に痛いかもな)総天然色の映像の素晴らしさを見せるためにも襲来が夜であってはいけない。昼間じゃないと。
その分、ミニチュア感は全開だと。もちろんよくできていますが。。。
僕も子供の頃なら選ぶチョイスは迷わず後者だけど、今なら前者かな?う~ん「陰翳礼讃」か?
倒錯的な言い方になるけど、カラーだとどうしても映像でも現実とつながった世界な感じがしちゃうけど、白黒なら一枚フィルターがかかった感じで現実から自然と切り離せて観れるからそれもいいのかな。
それが逆にドキュメンタリーを観ているような錯覚をともなったリアリティさを観衆にあたえると。
観衆つうか僕にあたえると。
。。。。。。。。
でも白黒の映像での「雨」って撮るの大変そうですね。
「ゴジラ」の夜の嵐のシーン。(もちろん人工の)雨にがっつりライトを当てているのは、そうしないと映像には雨が映らないんですかね?
黒澤明さんの映画「羅生門」だったと思いますが、撮影を担当した宮川一夫さんのドキュメンタリーで、もうどんだけ雨を土砂降りにしてもフィルムに雨が映らないと。
だから最終的に雨に色(墨?)をつけて降らしたってエピソードがあった気がします。
「羅生門」
http://www.youtube.com/watch?v=xCZ9TguVOIA
黒澤さん、昭和51年の萩原健一さんとの対談の中で「でもカラーは、白黒の表現の豊かさまではまだいってないね」と仰ってますね。
ではBeastie
Boysさん←ゴミ20180731で"Root
Down
(Free
Zone
Mix)"
http://www.youtube.com/watch?v=RvNdV4UGYkY
08:40
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貼ってみると、参照というには内容少しずれてるか?ま、黒い雨が少し…。もちろん“for
U”、“for
O”も。
でですね、そう言えば、フランケンシュタイン対地底怪獣の冒頭にミニチュアを使った戦前の広島市のシーンがあり(敗戦間近のドイツで密かに開発された不死身のフランケンシュタインの心臓。
これまた密かにUボート“はインド洋まで”で日本に送られる。そしてそこで原爆に遭い、その不死身さがさらにパワーアップしてしまう)。このミニチュアがどれだけ、当時の真実を再現しているかはわかりませんが。